はじめに:Zoom会議で突然の「ジジジ」ノイズ、その原因は?
Zoom会議中に、相手の声に「ジジジ」「バリバリ」といった不快なノイズが混じる経験はありませんか?特に、スピーカーから聞こえる相手の声にだけ発生し、自分のマイクには問題がない場合、非常にストレスがたまりますよね。
この記事では、Zoomの音声トラブルの中でも特に報告の多い「ジジジ」ノイズの原因の一つである「サンプリングレートの不一致」に焦点を当て、Windowsの設定を調整してこの問題を解決する具体的な方法を解説します。初級者の方でも安心して実践できるよう、手順を追って説明しますので、ぜひ最後までご覧ください。
「ジジジ」ノイズの正体:サンプリングレートの不一致
サンプリングレートとは?
音声データは、アナログの音波をデジタル信号に変換する際に、1秒間に何回その音波を「サンプリング(標本化)」するかという回数で記録されます。この回数が「サンプリングレート」と呼ばれ、Hz(ヘルツ)という単位で表されます。一般的には、CD音質は44.1kHz、DVDや高音質コンテンツは48kHzが使われることが多いです。
なぜサンプリングレートがノイズを引き起こすのか?
ZoomなどのWeb会議システムでは、複数のオーディオデバイス(マイク、スピーカー、ヘッドセットなど)やオーディオドライバが連携して動作します。このとき、Windowsのサウンド設定で指定されているオーディオデバイスのサンプリングレートと、Zoomが期待するサンプリングレート、あるいは他のデバイスのサンプリングレートが一致しない場合に、データの処理がうまくいかず、「ジジジ」や「ブツブツ」といったノイズが発生することがあります。特に、スピーカーから出力される音声にノイズが乗る場合、出力デバイス側のサンプリングレート設定が疑われます。
解決策:Windowsのサウンド設定でサンプリングレートを調整する
ここからは、Windows 10/11を例に、スピーカー(再生デバイス)のサンプリングレートを調整する具体的な手順を解説します。多くのケースでこの方法が有効です。
ステップ1: サウンド設定を開く
まず、Windowsのサウンド設定画面を開きます。
- タスクバーの右下にあるスピーカーアイコンを右クリックし、「サウンド設定」を選択します。
- または、「設定」アプリを開き、「システム」→「サウンド」と進みます。
ステップ2: 再生デバイスのプロパティを開く
サウンド設定画面で、ノイズが発生しているスピーカー(通常は「スピーカー」または使用しているヘッドセットの名前)を探し、そのデバイスの右側にある「>」(プロパティ)アイコンをクリックします。
ステップ3: 詳細設定からサンプリングレートを変更する
デバイスのプロパティ画面が開いたら、左側のメニューから「詳細」または「追加のデバイスのプロパティ」を探してクリックします。
新しいウィンドウ(通常「スピーカーのプロパティ」など)が表示されます。ここで「詳細」タブを選択します。
「既定の形式」セクションに、現在のサンプリングレートとビットの深さが表示されています。このプルダウンメニューをクリックし、設定を変更します。
推奨する変更:
- 現在の設定が44100 Hz(44.1kHz)の場合は、「2チャネル、16ビット、48000 Hz (DVDの音質)」に変更してみます。
- 現在の設定が48000 Hz(48kHz)の場合は、「2チャネル、16ビット、44100 Hz (CDの音質)」に変更してみます。
- どちらか一方を試して、Zoomでノイズが解消されるか確認してください。うまくいかない場合は、もう一方の設定も試してみてください。
変更後、「適用」ボタンをクリックし、さらに「OK」をクリックしてウィンドウを閉じます。
ステップ4: Zoomを再起動して確認
設定変更が反映されるように、Zoomアプリケーションを完全に終了し、再度起動して会議に参加し、ノイズが解消されたかを確認してください。
その他の確認事項とヒント
Zoom自体のオーディオ設定
Zoomのオーディオ設定も確認しておきましょう。Zoomアプリ内で「設定」→「オーディオ」と進み、マイクとスピーカーが正しく選択されているか、音量レベルは適切かを確認します。「詳細」をクリックすると、「エコー除去」などの設定もありますが、まずはWindows側のサンプリングレート調整が優先です。
オーディオドライバの更新
古いオーディオドライバが原因で問題が発生することもあります。デバイスマネージャーからオーディオドライバを最新の状態に更新してみるのも有効です。
- Windowsの検索バーに「デバイスマネージャー」と入力して開きます。
- 「サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」を展開します。
- 使用しているオーディオデバイス(例: Realtek High Definition Audio)を右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。
ヘッドセットの使用を推奨
物理的な干渉や環境音の影響を減らすため、可能であればスピーカーではなくヘッドセット(マイク付きイヤホン)を使用することをおすすめします。特にUSB接続のヘッドセットは、PC内蔵のオーディオ回路の影響を受けにくく、安定した音声を提供しやすい傾向があります。
まとめ
Zoom会議で遭遇する「ジジジ」という不快な音声ノイズは、Windowsのオーディオデバイスのサンプリングレート設定の不一致が原因であることが少なくありません。本記事で解説した手順に従って、スピーカーのサンプリングレートを44.1kHzまたは48kHzに調整することで、多くの場合、この問題は解決します。
もし解決しない場合でも、Zoomのオーディオ設定確認やドライバ更新、ヘッドセットの利用といった追加の対策を試してみてください。これらの情報が、あなたのZoom会議をより快適なものにする一助となれば幸いです。


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