はじめに:Windows Update後の「ネットに繋がらない」を解決しよう
Windows Updateはシステムのセキュリティや安定性を向上させるために不可欠ですが、ごく稀に予期せぬトラブルを引き起こすことがあります。その中でも特に困るのが、「Windows Updateを実行したらインターネットに接続できなくなった」という状況ではないでしょうか。業務中であれば一刻も早く解決したい問題ですよね。
この問題の多くは、Windows Updateによってインストールされたネットワークアダプターのドライバーが、お使いのハードウェアと互換性がなかったり、何らかの不具合を抱えていたりすることが原因です。この記事では、インターネットに接続できない状態でも実行できる、ネットワークドライバーを以前のバージョンに戻す「ロールバック」の手順を、初心者の方でも分かりやすく解説します。
なぜWindows Updateでネットが切れるのか?ドライバーの互換性問題
Windows Updateは、OS本体の更新だけでなく、接続されている様々なデバイスのドライバーも自動的に更新することがあります。ほとんどの場合、これは良い結果をもたらしますが、稀に新しいドライバーが古いハードウェアとの相性が悪かったり、特定の環境下で不具合を起こしたりすることがあります。
特にネットワークアダプターのドライバーは、インターネット接続に直結するため、不具合が発生するとすぐに「ネットに繋がらない」という致命的な状況に陥ります。このような場合、以前の安定したドライバーに戻すことで、問題を解決できる可能性が高いのです。
解決策:ネットワークドライバーを以前のバージョンに戻す(ロールバック)手順
インターネットに接続できない状態でも、以下の手順でネットワークドライバーをロールバックできます。
ステップ1:デバイスマネージャーを開く
まず、デバイスマネージャーを開きます。インターネット接続がなくても、以下の方法でアクセスできます。
- Windows 10/11の場合:
- キーボードの
Windowsキー +Xキーを同時に押します。 - 表示されるメニューから「デバイスマネージャー」を選択してクリックします。
- キーボードの
- 別の方法:
- キーボードの
Windowsキー +Rキーを同時に押して、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。 devmgmt.mscと入力し、Enterキーを押します。
- キーボードの
ステップ2:ネットワークアダプターを探す
デバイスマネージャーのウィンドウが開いたら、リストの中から「ネットワークアダプター」という項目を探してクリックし、展開します。
通常、以下のような項目が表示されます。
- 有線LANの場合:「Realtek PCIe GbE Family Controller」や「Intel(R) Ethernet Connection」など
- 無線LAN(Wi-Fi)の場合:「Intel(R) Dual Band Wireless-AC」や「Realtek RTL8821CE 802.11ac PCIe Adapter」など
現在使用している、または使用していたネットワークアダプターの名前を確認してください。複数のアダプターがある場合は、最近更新された可能性のあるものを特定します。
ステップ3:ドライバーのプロパティを開き、ロールバックを実行する
- 特定したネットワークアダプターを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- プロパティウィンドウが開いたら、「ドライバー」タブをクリックします。
- 「ドライバーを元に戻す」ボタンがあれば、それをクリックします。
- ロールバックの理由を尋ねられるので、適切なものを選択し、「はい」をクリックして続行します。
このプロセスが完了したら、PCを再起動してください。再起動後、インターネットに接続できるようになっているか確認します。
「ドライバーを元に戻す」ボタンがグレーアウトしている場合
もし「ドライバーを元に戻す」ボタンがグレーアウトしていてクリックできない場合、それは以前のバージョンのドライバー情報がシステムに残っていないことを意味します。この場合は、以下の代替策を試す必要があります。
代替策1:別のPCで最新のドライバーをダウンロードし、USBメモリなどで転送する
- 別のインターネットに接続できるPCを用意します。
- お使いのPCのメーカー(例: Dell, HP, Lenovoなど)のサポートウェブサイトにアクセスします。
- お使いのPCのモデル名を入力し、最新のネットワークドライバー(有線LAN、無線LAN両方)をダウンロードします。
- ダウンロードしたドライバーファイルをUSBメモリなどにコピーします。
- インターネットに接続できないPCにUSBメモリを接続し、ドライバーファイルをインストールします。
- インストール完了後、PCを再起動します。
代替策2:Windowsのシステム復元ポイントを使用する
もしWindows Updateの前にシステム復元ポイントを作成していた場合、その時点の状態に戻すことで問題を解決できる可能性があります。
Windowsキー +Rキーを押してrstrui.exeと入力し、Enterキーを押します。- システム復元ウィザードが起動したら、「次へ」をクリックします。
- 問題が発生する前の日付の復元ポイントを選択し、「次へ」をクリックします。
- 「完了」をクリックして復元を実行します。
注意:システム復元を実行すると、復元ポイント作成後にインストールされたプログラムやドライバーは削除されますが、個人ファイル(ドキュメント、写真など)は影響を受けません。
今後のための予防策と注意点
- システム復元ポイントの作成:大きなWindows Updateやドライバー更新の前には、手動でシステム復元ポイントを作成する習慣をつけましょう。
- ドライバーのバックアップ:安定しているドライバーをバックアップしておくことも有効です。
- メーカーのサポート情報確認:特定のWindows Updateで問題が報告されていないか、PCメーカーのサポートページを確認するのも良いでしょう。
まとめ
Windows Update後にインターネットに接続できなくなる問題は、多くのユーザーが経験する可能性のあるトラブルです。しかし、この記事で解説したネットワークドライバーのロールバック手順や代替策を知っていれば、冷静に対処し、迅速に問題を解決することができます。
もし同様の事態に遭遇した際は、慌てずにデバイスマネージャーを開き、ドライバーのロールバックを試してみてください。それでも解決しない場合は、別のPCを使ったドライバーのダウンロードやシステム復元を検討しましょう。これらの知識が、あなたのPCトラブル解決の一助となれば幸いです。


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