【解決】Google Chromeで「ERR_CERT_AUTHORITY_INVALID」!セキュリティソフトが原因の証明書エラーを解消する手順

Webブラウザ・クラウド

はじめに

Google Chromeを使っていると、特定のWebサイトにアクセスした際に「ERR_CERT_AUTHORITY_INVALID」というエラーが表示され、サイトが表示されない経験はありませんか? このエラーは、ブラウザがWebサイトのSSL/TLS証明書を信頼できない場合に発生します。

特に、新しいセキュリティソフト(ウイルス対策ソフトなど)を導入した後にこのエラーが頻繁に発生する場合、そのセキュリティソフトが原因である可能性が非常に高いです。本記事では、この問題を解決するための具体的な証明書インストール手順を、初級者の方にも分かりやすく解説します。

「ERR_CERT_AUTHORITY_INVALID」とは?なぜ発生するのか

SSL/TLS証明書と信頼の連鎖

Webサイトが安全であることを示すSSL/TLS証明書は、「認証局(CA)」によって発行されます。ブラウザは、この認証局が信頼できる機関であるかを確認することで、証明書の正当性を判断します。この信頼の連鎖が途切れると、「ERR_CERT_AUTHORITY_INVALID」エラーが表示されます。

セキュリティソフトの「SSLスキャン」が原因となるケース

多くのセキュリティソフトには、通信の安全性を確保するために「SSL/TLSスキャン」や「HTTPSプロトコルフィルタリング」といった機能が搭載されています。この機能は、暗号化された通信の内容を検査するために、一時的に通信を「仲介(Man-in-the-Middle)」します。

具体的には、セキュリティソフトがWebサイトの証明書を一旦受け取り、自身の証明書をブラウザに提示します。ブラウザは、このセキュリティソフトが発行した証明書を「信頼された認証局」として認識していないため、信頼の連鎖が途切れ、エラーが発生してしまうのです。

解決策:セキュリティソフトのルート証明書を信頼する

この問題を解決するには、エラーの原因となっているセキュリティソフトが発行した「ルート証明書」を、お使いのOS(Windowsなど)の「信頼されたルート証明機関」ストアに手動でインストールしてあげる必要があります。これにより、ブラウザはそのセキュリティソフトの証明書を信頼できるようになり、エラーが解消されます。

【ステップバイステップ】セキュリティソフトの証明書をインストールする手順

ここでは、Windows環境でのGoogle Chromeを例に、具体的な証明書のインストール手順を解説します。

ステップ1: エラーが発生しているWebサイトで証明書情報を確認する

まず、エラーが表示されているWebサイトにアクセスし、どの証明書が問題になっているかを確認します。

  1. Google Chromeで「ERR_CERT_AUTHORITY_INVALID」が表示されているページを開きます。
  2. アドレスバーの左端にある「保護されていない通信」や「鍵マークに×」のアイコンをクリックします。
  3. 表示されるポップアップから「証明書は無効です」などのリンクをクリックし、「証明書ビューア」を開きます。
  4. 「全般」タブで「発行者」の項目を確認します。ここに、お使いのセキュリティソフトの名前(例: ESET SSL Filter CA、Kaspersky Anti-Virus Personal Root Certificateなど)が表示されていれば、それが原因です。

ステップ2: 証明書をエクスポートする

次に、この問題の証明書をファイルとして保存します。

  1. 証明書ビューアの「詳細」タブをクリックします。
  2. 下部にある「ファイルにコピー」ボタンをクリックします。
  3. 「証明書のエクスポートウィザード」が開始されますので、「次へ」をクリックします。
  4. 「エクスポートファイルの形式」は「DER encoded binary X.509 (.CER)」または「Base-64 encoded X.509 (.CER)」を選択し、「次へ」をクリックします。どちらでも構いません。
  5. 「エクスポートするファイル」で「参照」をクリックし、任意の場所(例: デスクトップ)に分かりやすい名前(例: security_software_root.cer)を付けて保存します。「次へ」をクリックし、「完了」をクリックしてウィザードを閉じます。

ステップ3: 証明書を「信頼されたルート証明機関」ストアにインストールする

保存した証明書を、OSが信頼する証明書ストアに登録します。

  1. 先ほど保存した.cerファイルをダブルクリックします。
  2. 「証明書」ダイアログが表示されたら、「証明書のインストール」ボタンをクリックします。
  3. 「証明書のインポートウィザード」が開始されますので、「次へ」をクリックします。
  4. 「証明書ストア」の選択画面で、「証明書をすべて次のストアに配置する」を選択し、「参照」をクリックします。
  5. 「証明書ストアの選択」ダイアログで、「信頼されたルート証明機関」を選択し、「OK」をクリックします。
  6. 「次へ」をクリックし、最終確認画面で「完了」をクリックします。
  7. セキュリティ警告が表示された場合は、「はい」をクリックしてインストールを許可します。

ステップ4: Chromeを再起動して動作を確認する

証明書のインストールが完了したら、Chromeを完全に終了し、再起動して問題が解決したかを確認します。

  1. 開いているすべてのChromeウィンドウを閉じます。タスクバーにChromeのアイコンが残っている場合は、右クリックして「終了」を選択し、完全に終了させます。
  2. 再度Chromeを起動し、エラーが発生していたWebサイトにアクセスします。
  3. 「ERR_CERT_AUTHORITY_INVALID」エラーが表示されずに、正常にサイトが表示されれば解決です。

注意点とトラブルシューティング

  • セキュリティソフトの公式情報を確認する: お使いのセキュリティソフトによっては、特定のブラウザでのSSLスキャンに関する設定方法や、専用の証明書インストールツールを提供している場合があります。まずは公式サポートページも確認することをおすすめします。
  • 企業環境での注意: 会社などの組織環境でこの問題が発生している場合、会社のプロキシサーバーやセキュリティポリシーが関係している可能性があります。IT管理者にご相談ください。勝手に証明書をインストールすると、セキュリティポリシーに違反する場合があります。
  • 複数のセキュリティソフト: 複数のセキュリティソフトを導入している場合、それぞれがSSLスキャン機能を持っている可能性があります。どのソフトが原因か特定できない場合は、一つずつ無効化して確認するか、それぞれの証明書を試してみてください。

まとめ

Google Chromeで「ERR_CERT_AUTHORITY_INVALID」エラーに遭遇し、それがセキュリティソフト導入後に発生するケースは少なくありません。本記事で解説した手順に従って、セキュリティソフトのルート証明書をOSの「信頼されたルート証明機関」ストアにインストールすることで、この問題を効果的に解決できます。

安全なWebブラウジング環境を維持するためにも、この記事が皆さんのトラブルシューティングの一助となれば幸いです。

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